よしひとの日記

本やアニメ、時々ギター

さよならの朝に約束の花をかざろう 考察&感想

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 様々なテーマを詰め込みすぎてる感はあるが、綺麗にまとまっていると思う。

主なテーマは出会い・別れ・そして愛だ。

 

イオルフの民は人間と違い長い年月を生きる。それ故「別れの一族」と呼ばれる。

イオルフの民は日々布を織って静かに暮らしてる。

 

ところがある日傲慢な人間がイオルフの長寿の血を欲しイオルフの民を襲う。

その時に王の妃にさせられたのが活発で詩的な女の子レイリアだ。

 

その後囚われの身となったレイリアは悲惨な日々を過ごす。王子の子供を産まされ、その子供に会うことも許されない、子供と会うことだけを望む毎日になっていく。

 

一方でもう一人のヒロイン、マキア(メインヒロイン)は温厚で優しい女の子だ。

マキアは村が襲われたときに村を出てしまった。

 

その先で赤ん坊のエリアルを拾い、齢15歳で母親になった。マキア自身に家族がいなく、家族が欲しかったのか、あるいは死に絶えていく赤ん坊を見捨てられなかったのかはわからない。

 

エリアルが成長するにつれて、マキアが本当の母親でないと気付き、マキアが自分にとって何者なのかがわからなくなる。

 

それも仕方のないことだろう。

 

マキアはイオルフで長寿だから外見は全く変わらない。しかしエリアルは人間で、どんどん成長していく。だが二人の生活は長くは続かない。

 

そんなエリアルはマキアに守られてばかりで自分がマキアを守れていないと感じ、家を出て兵士になるからだ。

 

大切な人を守る力を手に入れるために。

 

兵士になってから時間が飛び、エリアルは幼馴染のディタと結婚することになる。その間に様々な心境の変化があり、マキアを本当の母親だと、優しいエリアルだけの母親だと認識したのかもしれない。

 

自分の子ができてからっはその感情が顕著になる。

 

けれど最後には離れ離れになる。

 

これがイオルフの「別れの一族」の宿命か、新しい家族を持つエリアルに自分はもう必要ないと思ったのかはわからない。

 

また描写が飛び、マキアが囚われのレイリアを救って村に戻る。その時少しだけ、念願のレイリアの娘メドメルと会い、別れを告げる。

 

それから最後に、年老いたエリアルに会いに行き、本当の別れを告げる。

 

 

作中での時の流れは速い。

気付いたら時が経っていて、エリアルが成長し、子を産み、最後には老いている。

マキアの外見は全く変わらずに。

これも演出の一環だろう。本当によくできた作品だった。岡田磨里の作品は個人的に好きなものばかりでハズレがない。

まだ見ていない皆さんにも声を大にしてオススメできる作品だ。